「夫と一緒にいるのに、ずっと孤独を感じる」
「何度話しても気持ちが伝わらない」
「以前の私は、こんなにイライラする人じゃなかった」
「最近、自分に自信がなくなってきた」
そんな状態が続いて、
「もしかして、私もカサンドラ症候群なの?」
と調べている方もいるのではないでしょうか。
カサンドラの苦しさは、外から見えにくいことがあります。
夫は仕事もしている。
暴力を振るわれているわけでもない。
周囲からは、
「真面目な旦那さんじゃない」
と言われる。
それなのに、
家にいると心が休まらない。
そして、
「こんなことで苦しいと思う私がおかしいのかな」
と、自分の感覚まで疑うようになってしまう。
この記事では、そんな方が現在の自分の状態を整理できるように、カサンドラ症候群でみられることのある状態を30のチェックポイントにまとめました。
ただし、このチェックは医学的な診断をするものではありません。
「何個当てはまったか」だけを見るのではなく、
「私は今、どんなことに苦しんでいるのだろう?」
と、自分自身を理解するために使ってください。
Q1.そもそもカサンドラ症候群とは?
「カサンドラ症候群」は、医学的な正式な診断名ではありません。
一般的には、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達特性を持つパートナーや家族との関係の中で、コミュニケーションや情緒的なつながりの難しさなどから、強い孤独やストレスを抱え、心身が疲弊している状態を表す言葉として使われています。
ただし、
「夫がASDだから、妻はカサンドラ症候群になる」
という意味ではありません。
また、夫にASDの診断がなければ苦しさを感じない、ということでもありません。
大切なのは診断名だけではなく、
夫婦の関係の中で何が起き、それによって自分がどのような状態になっているのか
を見ることです。
Q2.カサンドラ症候群のチェックポイントは?
ここから、30項目を4つに分けて見ていきましょう。
「昔は違ったけれど、夫婦関係の中でこうなってきた」という変化にも注目してみてください。
【A】夫婦関係・コミュニケーションのチェック
□ 1.夫に何度気持ちを伝えても、分かってもらえないと感じる
□ 2.話し合おうとしても、話がかみ合わないことが多い
□ 3.「悲しかった」と伝えているのに、正論や解決策で返されることが多い
□ 4.夫婦なのに、心がつながっていないように感じる
□ 5.夫に話しても無駄だと思い、話すことを諦めるようになった
□ 6.同じ問題について何度話し合っても、繰り返される
□ 7.自分ばかりが夫に合わせていると感じる
□ 8.夫の機嫌を考えてから話す癖がついている
□ 9.家の中なのに、緊張していることが多い
□ 10.夫と一緒にいるのに、一人でいるような孤独を感じる
【B】心・感情のチェック
□ 11.以前よりイライラすることが増えた
□ 12.突然悲しくなったり、涙が出たりすることがある
□ 13.「どうせ何を言っても変わらない」と諦めを感じる
□ 14.夫と話すことを考えただけで憂うつになる
□ 15.「私の感じ方がおかしいのかな」と思うことがある
□ 16.「私が悪いのかもしれない」と自分を責めることが増えた
□ 17.以前より自分に自信がなくなった
□ 18.何をしても楽しいと感じにくくなった
【C】身体に現れているサイン
□ 19.なかなか眠れない、途中で目が覚めるなど睡眠の悩みがある
□ 20.寝ても疲れが取れない
□ 21.頭痛や肩こり、胃腸の不調などを感じることが増えた
□ 22.食欲が大きく減った、または食べすぎることがある
□ 23.動悸や息苦しさ、強い緊張を感じることがある
□ 24.何もしたくないほど体が重く感じることがある
【D】「自分らしさ」に関するチェック
□ 25.自分が本当は何をしたいのか分からなくなった
□ 26.自分の気持ちより、夫や家族を優先することが当たり前になっている
□ 27.「嫌だ」と思っても我慢してしまう
□ 28.好きだったことや楽しみから遠ざかっている
□ 29.以前の自分とは違う人になったように感じる
□ 30.「このままの人生でいいのかな」と思うことがある
Q3.何個当てはまったらカサンドラ症候群ですか?
ここは、とても大切です。
「○個以上ならカサンドラ症候群」という医学的な診断基準はありません。
このチェックリストも、診断を目的としたものではありません。
たとえば5個しか当てはまらなくても、その5つによって毎日非常に苦しんでいる人もいます。
反対に、多く当てはまったとしても、その原因がすべて夫婦関係にあるとは限りません。
だから、
数ではなく「程度」と「期間」を見てください。
「どれくらいつらい?」
「いつから続いている?」
「夫婦関係の中で強くなった?」
「日常生活にどれくらい影響している?」
こうしたことのほうが大切です。
Q4.特に注意してほしいサインはありますか?
私が特に見逃してほしくないのは、
「自分を責めるようになった」
「自分の気持ちが分からなくなった」
という変化です。
最初は、
「夫に分かってほしい」
と思っていた。
何度伝えても分かってもらえない。
すると、
「私の伝え方が悪いのかな」
と思うようになる。
さらに、
「私が求めすぎなのかな」
「私が我慢すればいい」
となっていく。
そして最後には、
「私がどうしたいのか分からない」
というところまで、自分の感覚を見失ってしまうことがあります。
だから、
「夫がどんな人なのか」
だけではなく、
「この関係の中で、私はどう変わってきた?」
という視点も持ってみてください。
Q5.身体症状がある場合もカサンドラ症候群なのでしょうか?
長期間ストレスや緊張が続くと、心だけでなく身体にも不調が現れることがあります。
ただし、
頭痛、胃腸の不調、動悸、不眠、強い疲労感などには、さまざまな身体的・精神的な原因が考えられます。
そのため、
「カサンドラだから仕方ない」
と自己判断してしまうことはおすすめできません。
症状が強い、長く続いている、日常生活に支障が出ている場合には、医療機関など適切な専門家に相談してください。
Q6.夫がASDかどうか分からなくても、チェックしていいですか?
はい。
このチェックの目的は、
夫を診断することではありません。
「夫はASDなの?」
と考え続けていると、どうしても意識が相手に向き続けます。
でも、もっと大切なのは、
「私は今、苦しい?」
「私はどんなことに傷ついている?」
「私は何を我慢している?」
という、自分自身の状態です。
夫に診断があるかどうかにかかわらず、
自分が苦しいという事実は、大切にしていいのです。
Q7.チェックがたくさん当てはまったら、最初に何をしたらいいですか?
最初から、
「離婚する?」
「夫婦関係を修復する?」
と、大きな答えを出さなくてもかまいません。
まずは、
自分の状態を知ること。
たとえば紙に、
「最近つらかった出来事」
「そのとき私はどう感じた?」
「本当はどうしてほしかった?」
を書いてみます。
例を挙げると、
【出来事】
夫に悩みを話したら、「そんなこと気にしても仕方ない」と言われた。
【気持ち】
悲しかった。寂しかった。
【本当は】
ただ「大変だったね」と聞いてほしかった。
こうして整理すると、
「私は何に傷ついていたのか」
が少しずつ見えてきます。
Q8.チェックしたあとに大切なことは?
カサンドラについて調べていると、
「夫をどう変えればいい?」
「どう言えば夫に伝わる?」
という答えを探したくなることがあります。
もちろん、伝え方を工夫することは役立つ場合があります。
でも、それだけではありません。
もう一つ、とても大切な問いがあります。
「私は、本当はどうしたい?」
どんな言葉を言われると傷つくのか。
何なら受け入れられるのか。
何は受け入れたくないのか。
どんな距離なら心が楽なのか。
どんな毎日を送りたいのか。
これは、
自分と相手との間にある「心の境界線」を取り戻していくこと
でもあります。
まとめ|チェックする目的は「自分に名前をつけること」ではありません
30項目を読んで、
「こんなに当てはまる……」
と驚いた方もいるかもしれません。
でも、このチェックで一番大切なのは、
「私はカサンドラ症候群なのか?」という答えだけを出すことではありません。
もっと大切なのは、
「私は、こんなに苦しかったんだ」
と、自分自身の状態に気づくことです。
夫に分かってもらおうと頑張ってきた。
家族を守ろうとしてきた。
何度も話し合おうとしてきた。
それでもうまくいかず、
いつの間にか、自分の気持ちを後回しにしていた。
そんな人ほど、これから少しずつ、
「夫はどう思う?」から「私はどう感じる?」へ。
そして、
「どうすれば夫が変わる?」から「私はどう生きたい?」へ。
視点を戻していってほしいと思っています。
カサンドラの苦しみから抜け出していく第一歩は、
誰かに自分を認めてもらう前に、
自分自身が、自分の苦しさに気づいてあげること。
そこから、「私がどう生きたいか」を自分で決める力を、少しずつ取り戻していくことができます。
あなたが安心して気持ちを話せる時間を大切にしながら、一緒に心の整理と回復のお手伝いをさせていただきます。

「心の境界線」見える化シートを知り、生活に取り入れてみると
・相手に振り回されなくなる
・自分の感情が安定する
・「自分の人生」にもどってこれる
・人間関係が良くなる
これはカサンドラ症候群の方にとって自分の心を守る大きな土台となります。
その基礎的な部分を図解でご説明し、カウンセリング後にプレゼントいたします。

